メキシコ最高裁、自家製食用大麻を合法化

蒸気の立つ巨大なクッキーの山の前で、エプロン姿の男性がクッキーを食べている。窓の外から女性が驚いた様子で手を伸ばしている。

大麻クッキー、自分ん家で焼く分にはおとがめなし!

メキシコの最高裁が7対2で「食用大麻(エディブル)を自分で食べる分には合憲!」と認めました。

所轄官庁である衛生当局にも、ちゃんと許可出すよう、命令済み。

もちろん、売ったり他人に譲渡するのはアウトです。

実はメキシコ、2018年にも「個人の使用は合憲」と判断していますが、政治家がずっと法律づくりを先延ばしにしてきた経緯があります。

そこで最高裁が痺れを切らして「行政、はよ動けや!」とキレたのが今回のポイントです。

最高裁が『おうち大麻』をOKし続けている国があるという、世界のサンプルとして刺激的なニュースです。

<出典元>
▶️ Mexico Supreme Court Of Justice Rules In Favor Of Homemade Edibles(International CBC)

このニュースの関連用語解説

エディブル(Edibles)

大麻由来成分を含む食用製品全般を指します。菓子・飲料・グミ・ブラウニーなど、口から摂取する形態の総称です。今回の意味は、メキシコ最高裁が『自宅で作るエディブル』を合憲と認めたことで、成人が個人使用の範囲で食用大麻を製造する行為に司法の裏付けが加わったという点にあります。

COFEPRIS(連邦衛生リスク保護委員会)

メキシコ保健省傘下で、食品・医薬品・化粧品などの安全性規制と許可を担う機関です。日本の厚労省+消費者庁に相当する立ち位置と言えます。今回、最高裁がこの当局に対して『個人使用エディブルの製造への許可発給』を命じたことで、行政が動かざるを得ない段階に入りました。

2018年判決(Amparo判決)

メキシコ最高裁が2018年に、成人の個人使用目的での大麻所持・使用を禁じる規定を違憲と判断した歴史的判例です。以後、複数の同種判決が積み重なっています。今回の命令は、司法が合憲判断を繰り返す一方で立法・行政が正式な法制化を先送りしてきた8年間の膠着の延長線上にあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 今回の判決は商用(販売)にも適用されますか?

A. 適用されません。今回の判決は『成人が個人使用のために自宅で製造する行為』に限定した合憲判断です。商用販売・営利目的の製造・他者への譲渡は、依然としてメキシコの現行規制下で違法状態のままです。事業者の直接的なビジネスチャンスにはつながりません。

Q. メキシコの大麻政策は、なぜ最高裁と議会・行政の間で足並みが揃わないのですか?

A. 全面合法化には保守派と教会関係の反発が根強く、議会側が政治的コストを避けて立法化を先送りしてきた経緯があります。最高裁は個人使用の合憲性を繰り返し確認していますが、立法府と行政府が動かない限り、包括的な制度整備は進みません。

Q. 今回の判決は日本のCBD事業者に影響しますか?

A. 直接的な影響はほぼありません。ただし、国家最高裁が『成人の自家製食用大麻を合憲』と繰り返し認める国が存在する事実は、日本の大麻・CBD政策議論において『世界の政策サンプル』の一つとして参照される可能性があります。

Q. メキシコの成人使用大麻市場は、世界的に見てどの規模ですか?

A. 現時点で正式な商用市場は存在しないため、市場規模の公式データはありません。仮に全面合法化が実現した場合、人口約1.3億人の規模から北米・ラ米地域での有力プレイヤーとなる可能性が指摘されていますが、現状は司法判断先行で経済的インパクトは限定的です。

編集長こぼれ話

メルマガ登録者限定の閲覧となります。

    執筆者

    CBD Library for Biz編集長

    国内外の規制・医療・産業動向を、焦らず、騒がずほどほどに。年末恒例『大麻・CBDニュース総選』や業界レポート『CBD白書』も主催しています。 ▶︎日本臨床カンナビノイド学会会員/MM411カンナビスコンサルタントコース修了/MM411CBD医学ウェルネスコース修了/薬事法管理者/機能性表示食品検定上級エキスパート/アロマテラピー検定1級/貿易実務検定C級

    CBD・大麻(ヘンプ)業界向けメルマガ

    明日の商談を一歩リード。

    わずか30秒で登録。業界のリアルを、あなたのビジネスの確信に変えてください。

    *配信解除はいつでも可能です