大麻が地球を救う、と言うと大げさかもしれませんが、数字は正直!
イギリスの農業スタートアップ『Precision Plants』が、政府系機関『Innovate UK』の支援(約91万ポンド)を受け、精密育種ヘンプによる年間170万トン超のCO₂除去の実現可能性を提唱しています。
「精密育種」とはGMOとは異なる技術で、作物本来の特性を精度高く引き出すアプローチ。
気候耐性の高い大麻品種を農家の新たな収入源として普及させながら、CO₂吸収能力も最大化する設計です。
なぜイギリスがこの取り組みを進められるか?と言えば、大麻を栽培できるから。
日本はようやく2025年3月に新しい栽培免許制度が始まったばかり。
海外はとっくに「何に使うか」の設計が始まっています。
How precision bred hemp could remove more than 1.7 million tonnes of CO2 a year by 203
このニュースの関連用語解説
精密育種
遺伝子編集技術(CRISPR等)を用いて、自然界でも起こりうる範囲の遺伝子変化を短期間・高精度で引き起こす品種改良手法です。外来遺伝子を組み込むGMOとは根本的に異なります。英国は2023年にPrecision Breeding Actを制定し、農業・食品分野への活用を明示的に認めており、今回のプロジェクトもこの規制環境が前提になっています。
Innovate UK
英国政府の技術革新支援機関。英国研究・イノベーション機構(UKRI)の傘下に置かれ、スタートアップや中小企業のイノベーション事業に競争的助成金を提供します。日本の「NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)」に相当するポジションと考えると理解しやすいです。
よくある質問(FAQ)
Q. 精密育種はGMO(遺伝子組み換え)と何が違うのですか?
A. GMOは他の生物の遺伝子を植物に組み込む技術ですが、精密育種は植物自身の遺伝子の中で自然界でも起こりうる変化を科学的に誘発します。英国は2023年に専用法を制定し農業利用を解禁。日本ではゲノム編集食品の届出制度が2019年から始まっています。
Q. ヘンプ農業はなぜCO₂削減に注目されているのですか?
A. ヘンプは播種から収穫まで約4ヶ月と生育が非常に速く、その間に大量のCO₂を吸収します。根が地中深くに伸びるため炭素を土壌に長期固定できる点も特徴です。さらに繊維・建材・CBD原料として加工すれば、炭素を製品の中に封じ込める「ストック型」の削減効果も期待されています。
Q. 日本でヘンプを栽培することはできますか?
A. 2025年3月に改正大麻取締法が施行され、国の指定を受けた事業者がヘンプを栽培できる免許制度が始まりました。ただし制度は開始直後であり、英国のような大規模農業利用や精密育種の商業活用には、さらなる規制整備と実績の積み重ねが必要な段階です。
編集長こぼれ話
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