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犬のがん6種にCBDが抗がん活性。チリ大学のシステマティックレビューが示した一滴の可能性

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白衣を着て聴診器を首にかけたゴールデン・レトリーバーの獣医(犬の医者)。真剣な表情でカメラを見つめる可愛い犬のポートレート、病院の診察室を背景に

犬にもCBD!?

『チリ大学』の研究チームが、CBDが犬の様々なガンに対して抗腫瘍効果を持つ可能性を学術誌『Frontiers in Veterinary Science』で示しました。

リンパ腫・乳腺がん・神経膠腫・前立腺がん・骨肉腫・尿路上皮がんなど、多くの飼い主を悩ませる6種類のがんについて、CBDが細胞増殖・転移の抑制およびアポトーシス(細胞の自然死)誘導に関与するというデータ。

もちろん投与量の標準化などはこれからですが、ペットを家族と呼ぶなら無視できない選択肢になるはずです。

人間界が「安全か、危険か」と足踏みしている間に、人間よりも犬の方が、偏見なく新しい恩恵を受け取っているわけで、私たちは少しばかりの恥じらいを感じるべきかもしれません。

CBD Holds Potential as an Anticancer Agent for Dogs, New Scientific Review Concludes

参考記事:Marijuana Moment

このニュースの関連用語解説

システマティックレビュー

特定のテーマについて過去に発表された複数の研究を網羅的に収集・評価し、結論を統合する研究手法です。単一の実験結果よりも信頼性が高いとされ、医療・薬学分野での政策立案や臨床判断の根拠として重視されます。今回はチリ大学チームが犬のがんとCBDに関する既存研究を横断的に分析しました。

アポトーシス(細胞の自然死)

生体にとって不要になった細胞や異常細胞が、プログラムされた手順で自ら死滅する仕組みです。がん細胞はこのアポトーシスを回避して増殖し続ける性質があります。CBDがアポトーシスを誘導する可能性が示されたことは、抗腫瘍研究において注目される知見です。

Frontiers in Veterinary Science

スイスに本部を置くオープンアクセス学術出版社『Frontiers』が発行する獣医学分野の査読付き学術誌です。オープンアクセスのため研究者・獣医師・一般読者を問わず論文を閲覧できます。

よくある質問(FAQ)

Q. 今回の研究は「CBDで犬のがんが治る」ということですか?

A. そうではありません。今回はシステマティックレビューであり、既存研究のデータが抗腫瘍活性の「可能性」を示しているという段階です。投与量の標準化や臨床試験はこれからであり、現時点では治療法として確立されていません。

Q. ペット用CBDは日本で購入できますか?

A. 国内でもペット向けCBD製品は流通しています。ただし日本では動物用医薬品としての承認はなく、あくまでサプリメント扱いです。使用前に必ず獣医師に相談することを推奨します。

Q. 人間向けのCBD研究とペット向けの研究はどう違うのですか?

A. 犬は人間と同様にエンドカンナビノイドシステムを持つため、研究の枠組みは共通しています。ただし体重あたりの投与量や代謝速度が異なるため、人間のデータをそのまま犬に適用することはできません。今回の研究はこの犬固有のデータを蓄積する試みです。

Q. 研究対象となった6種のがんはどれですか?

A. リンパ腫・乳腺がん・神経膠腫・前立腺がん・骨肉腫・尿路上皮がんの6種です。いずれも犬において発症頻度が高く、飼い主の関心が高いがん種が対象となっています。

編集長こぼれ話

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